【2020年最新版】トレーディングカード詐欺について弁護士が徹底解説!!

トレーディングカード詐欺(カードトレード詐欺)とは

トレーディングカード詐欺とは、トレーディングカードを売買すると装って金銭等を騙し取る詐欺のことをいい、カードトレード詐欺とも呼ばれることもあります。

そもそもトレーディングカード(略称は「トレカ」)とは、趣味として収集や交換することを主な目的としたカードです。

そして、発行枚数が少なかったり、特別な条件がないと入手できなかったりする希少性の高いいわゆる「レアカード」は、数十万円~数百万円という高額の値段で取引されています。

最近では、特に遊戯王カード、ポケモンカード、ドラゴンボールカードなどが人気を博しており、高額の取引の対象となっています。
というのも、当時マンガやアニメで見ていた世代が大人になり金銭的余裕が出てきたことが理由の1つと挙げられます。

トレーディングカード詐欺は、このように高額の取引がされていることに目をつけて行われているのです。

トレーディングカード詐欺の手口

まず取引が行われる場所として、オークションやフリマアプリ・サイト(ヤフオクやメルカリなど)が利用されていることが多いです。

次に出品するトレーディングカードにつき、相場より低い金額を設定していたり、期間を短期に限定していることが通例です。

その表向きの理由としては、「急きょお金が必要になったから」としていることがよく見受けられます。
しかし実際は金銭を騙し取ることが目的ですので、相場より低い金額である方がターゲットが食いつきやすく、また期間を短期にして冷静な判断を行わせないためといえます。

そしてコンタクトをとってきたターゲットには、オークションやフリマアプリ・サイト内ではなく、SNSなどで個別にやり取りを行おうと誘って直接振込などによる決済をさせる傾向にあります。

具体的には「オークションやフリマアプリ・サイトに手数料を取られたくないから、そのいくらかを値下げする」「この話に乗ってくれるならば即決する」などとターゲットにも利益があるよう申し向けてきます。
ただし、これも本当はオークションやフリマアプリ・サイト内でのやり取り・決済となると、システム上金銭を騙し取ることが難しいためです。

それから取引については、先払いであることを要求してきます。

この段階になるとターゲットが渋ってくる場合には、「この話はなかったことにする」「それなら別の取引相手を探す」などとあたかも取引をやめるかのように伝えてきます。
ターゲットがもう目前で入手できるとの心理状況にあることがわかっているので、先払いでも応じるだろうと見越しているのです。

その後、金銭を支払ったにもかかわらず、トレーディングカードが届かない、または偽物や別のカードが届くとともに連絡不通となるのが常套手段です。

トレーディングカード詐欺に遭わない対策

まずトレーディングカードが相場より低い金額や、出品期間が短期に限定されている場合は慎重に吟味しましょう。
とくにレアカードであればあるほど気をつけるべきといえます。

相場より低い金額でよければ複数ある宅配買取サービス業者を利用すればいいだけですし、本当に売りたいのであれば期間を限定する理由はないからです。

また手数料を理由にオークションやフリマアプリ・サイト外での取引を勧誘してくる出品者の場合は、詐欺を疑った方がいいかもしれません。

何かと理由を述べてくるかもしれませんが、手数料が必要なことははじめからわかっていることですので、手数料分を考慮の上で値付けをすればいいだけだからです。

もしどうしても入手したいと思った場合には、費用はかかりますがたとえば「オークションやフリマアプリ・サイト内で取引を完了した場合には、手数料の半額相当分を支払う」と伝えてみるのもいいかもしれません。
それにもかかわらずアプリ・サイト外取引を要求してくるのなら、なおさら危険と思われます。

なお相場であろうとなかろうと、トレーディングカードの現状の写真や取得した経緯などにつき疑問点があれば問い合わせましょう。
また、可能な限り氏名や住所・携帯番号などの個人情報も身分証付きで確認させてもらいましょう。
誠実に取引する気であれば、まず断る理由がないといえるからです。

ここで疑問点が解消されない、最低限の個人情報も出さないとなれば、取引は見送った方がよいといえます。

最後にトレーディングカード詐欺に遭ったかもと思った場合には、遠慮なく当事務所にご相談ください。

Bio

弁護士 刈谷龍太

グラディアトル法律事務所代表弁護士。
中央大学法科大学院修了。2012年弁護士登録。
離婚・労働・ネット・消費者被害など一般向けのトラブルから、企業法務や経営サポートなど幅広く担当。