ペイペイ詐欺疑いで女逮捕、大阪 画面不正操作し決済額変更

ニュース内容

大阪府高槻市の書店でスマートフォン決済「ペイペイ」を使って支払いをする際、決済完了直前に画面で金額を変更して漫画をだまし取ったとして、高槻署は12日、詐欺の疑いで、高槻市に住む専門学校生の女(20)を逮捕した。同日釈放し、任意で捜査を続ける。

署によると、同様の決済サービスで、スマホ画面の操作による不正を摘発するのは全国的に珍しい。「店員の隙を見てやった」と容疑を認めている。

逮捕容疑は昨年11月30日、ペイペイで決済する際、商品代金8078円を決済額としてスマホに入力した画面を店員に見せた後、807円に変更して決済し漫画13冊をだまし取った疑い。

2020/2/12 18:42  一般社団法人共同通信社

弁護士からのコメント

今回のニュースは、スマートフォン決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」を不正に利用し、マンガを騙し取ったとして詐欺の疑いで逮捕されたというものです。

まず前提としてスマートフォン決済(スマホ決済)とは、その名のごとくスマホを使って簡単に決済(支払い)ができる新しいキャッシュレス手段のことをいいます。

その決済の仕組みとしては、大きく分けてNFC(非接触型IC決済)QRコード決済の2種類があります。

NFC(非接触型IC決済)は、スマホを専用端末にかざすことで決済できる方法です。
Suica(スイカ)やEdy(エディ)、Apple Pay(アップルペイ)、Google Pay(グーグルペイ)、おサイフケータイなどがこちらに分類されます。

他方QRコード決済は、画面に表示されるQRコードを読み取る(読み取ってもらう)ことで決済が完了する方法です。
PayPay(ペイペイ)、LINE Pay(ラインペイ)などはこちらの分類となります。

そして今回のニュースについては、PayPay(ペイペイ)のQRコード決済時における処理手順の隙をついた詐欺といえます。

本来、PayPay(ペイペイ)のQRコード決済時における処理手順は、下記のとおりです。

1.利用者がスマートフォンでお店のQRコードを読み取る
2.利用者がお会計金額を入力する
3.お店の人が画面を確認してお会計が完了

ところが被疑者は、2の時点で正規の商品代金を決済額としてスマホに入力した画面を店員に見せた後、決済額を変更して決済しています。

たしかに店員が、しっかりと3の決済が完了した画面までを確認していれば防げたかもしれません。
しかし、2の時点で正規の商品代金を決済額としてスマホに入力した画面を見せられれば、まさかそこから決済額を変更するとは思わないことも致し方ないといえる面もあります。
これがもし混雑時であったりするとなおさらです。

このように詐欺を行う者は、サービスの制度・仕組みや運用・処理における不意や盲点を突いて詐欺を行います。
特に新たなサービスは、導入者間もないためにそれらが不完全や不十分であったりすることが多いので狙われやすいです。
なお、新たなサービスの仕組みにおける盲点を突いた詐欺事件も最近ありましたのでご参照ください。
→詐欺発生の「Paidy」、提供元が対策 「悪用の恐れある」取引を制限・停止

今後、今回のニュースにあるような「PayPay詐欺(ペイペイ詐欺)」も含む「QRコード決済詐欺」「スマホ決済詐欺」というものが増えていくと思われます。
ですので、新たな決済サービスについては導入側はもちろんのこと、利用者側も注意すべきです。

最後に 「PayPay詐欺(ペイペイ詐欺)」、「QRコード決済詐欺」、「スマホ決済詐欺」 に遭ったかもと思った際には、遠慮なく当事務所にご相談ください。

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