「保証金支払えば女性と交際できる」うその電話で４５００万円詐取か

ニュース内容

「保証金を支払えば女性と交際できる」などとうその電話をかけ、あわせておよそ４５００万円をだまし取ったとみられる詐欺グループの男２人が、警視庁に逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、住所・職業不詳の西平栄二容疑者（５２）と阿比留政治容疑者（４０）の２人です。２人は今年１１月、富山県の６０代の男性に交際あっせん会社を名乗って「保証金を支払えば女性と交際できる」などとうその電話をかけ、現金１００万円をだまし取った疑いが持たれています。

警視庁によりますと、男性は交際あっせん会社の社員を名乗る別の男と、男が連れてきた女の３人で顔合わせをしましたが、その後、「女性と交際の契約を結べば報酬を受け取ることができる」などと、さらに電話がかかってきたということです。

逮捕された２人は、同様の手口でこれまでに４５００万円をだまし取ったとみられ、取り調べに対し西平容疑者は黙秘し、阿比留容疑者は容疑を認め、「だまし取るつもりだった」と供述しているということです。

6日 17時11分 TBSNEWS

弁護士からのコメント

今回のニュースにある「交際あっせん（異性紹介）詐欺」とは、異性を紹介する名目で、実際に異性とメール・電話等のやり取りや会わせることにより、当該異性が気に入っていると誤解させた後に、会員登録料（ポイント）や保証金等を騙し取る詐欺のことをいいます。

騙すきっかけとしては、電話やメール、最近ではSNSを用いて、異性を紹介すると連絡してきます。

そして、手口として、実際に電話・メールのやり取りや会わせることで、その恋愛感情を巧みに利用することが挙げられます。
通常、異性から言い寄られて悪い気がする人間はいないからです。

その後、今回の事件にあるように、「保証金等を支払えば交際できる、交際できればより高額の報酬を受け取ることができる。」などと虚偽を述べ、現金を騙し取ります。

この時点においては、すでに恋愛感情が芽生えて相手方を信用し始めており、冷静に判断できないところにつけ込んでくるのが特徴です。

また、交際するのも間近と、いったん登録料や保証金等を支払ってもすぐに報酬を受け取れると誤解している点も逆手に取られています。

「交際あっせん（異性紹介）詐欺」に遭わない対策としては、デートや交際するだけで現金や報酬が受け取れることはまず詐欺であると認識することが重要です。
本当にそんなことがあるのであれば、他人に紹介せず、自ら行えば済む話だからです。

また、異性が気に入ってると言っていたとしても、安易に信用しないようにすべきです。
残念ながら、一目惚れが起こる確率は少ないことは証明されているからです。

さらに、もし登録料や保証金など現金を払う際には、家族や友人などに相談すべきです。
この段階では、すでに恋愛感情が芽生え始めていることもありますので、自身では冷静に考えられないからです。

最後に、「交際あっせん（異性紹介）詐欺」に遭ったかもと思った際には、遠慮なく当事務所にご連絡ください。